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⦅特集⦆Otonamiへ体験取材 京都・実相院門跡で床もみじとマインドフルネス体験

 

日本の文化・芸術・観光をテクノロジーで支援するJ‐CAT株式会社が運営し、大人のための非日常体験を予約できるサイト「Otonami」限定の秋のマインドフルネス体験のプログラムに体験参加してきました。

 

マインドフルネスとは、過去や未来にとらわれず、今の瞬間に意識を向けることで、雑念を消して集中力を高めたり、不安やストレスを和らげたりする状態を指します。日頃の雑事に追われて「このままでは・・・」とは思うものの、気づけば時間だけが過ぎ去っていく。特にNET社会になって、SNSであったり動画サイトであったり眺めてるうちにあっという間に1日が終わっていたという方も少なくないのではないでしょうか。忙しさにかまけて流されるままに日々を過ごしていると、知らないうちに心身は消耗します。

そのような時こそ、惰性の日常をリセット、リフレッシュしてマインドフルネス体験するのもとても効果的です。

ーーーなかなか機会がない、またそれを実行してどういう意味があるのかと思う人も、日頃体験しない新たなことにチャレンジしてみると、胸に不安と緊張感を持つものの、非日常の目前のことに没頭してみるとで、案外と爽快感を得ることが出来るかもしれません。特に寺社では、古の時代より多くの人が祈りを込めてきた場所としても、パワースポットというか、静寂な気の集まった場所であるとも言えるでしょう。

そのような非日常の場に身を浸し、色々と体験することによって日常では思い得なかった気づきがあるかもしれません。今一度、特別な機会に「自分を見つめ直してみる」。そこにはもしかしたら失って探し求めていた自分のピースの方片が待っているかも知れません。

(文:写真 佐伯浩道)

 


 

【体験】京都・実相院 「床もみじ」と行座を組み合わせた特別な時間

 

京都・洛北の岩倉の地に鎮座する「実相院門跡」。約800年の歴史を持ち、代々の住職を摂関家や皇族が務めた格式の高い門跡寺院です。大宮御所から下賜された御殿建築や狩野派の襖絵が残され、秋には磨き上げられた床板に紅葉が照り映える「床もみじ」で知られています。腹式呼吸を実践し、姿勢と心をととのえ、自分と向き合い、無の境地に浸る「行座」体験により、心を落ち着け、内面と向き合う特別なひとときを過ごしていただけるOtonami 限定で、普段非公開で書院や襖絵なども見学することができます。

 

京都「実相院門跡」皇室ゆかりの寺院で非公開エリアを執事と巡る特別拝観ツアー ‐行座・喫茶付き‐

   https://otonami.jp/experiences/jissoin

 

床もみじ
床もみじ

滝の間からみる床もみじ

(注意)一般参拝客ならびにOtomaniご参加の方もこちらは撮影禁止エリアとなっております。

    ※取材のため許可を得て撮影しています。

 


喫茶では、門主様が茶を点ててくださりながら、茶道流派、表千家、裏千家の違いのお話やお茶の話など聞きながらお茶とお菓子をいただきます。

表千家や裏千家は千利休を祖としますが、襖の開け方、茶室での歩き方など、細かい違いに面白く聞き入ってしまいました。

 

行座釈迦
行座釈迦
書院
書院

行座体験

寺宝である掛け軸が掲げられた非公開の書院にて、心を整える行座を体験。

同じく寺宝として伝わる「行座釈迦」にちなんだ講座となっていて、行座釈迦に見守られながら、複式呼吸を実践し、姿勢と心をととのえます。

 

仏教では、数息観(すうそくかん)という観法があります。

数息観には、次のような効果が期待できます。心を落ち着ける、集中力を高める、自己観察につながる、入眠困難を改善する、 人前で緊張したときに心を落ち着かせる。等。

数息観のやり方は次のとおりです。

楽な姿勢で座り、背筋を伸ばす⇒ゆっくりとした呼吸を行う⇒息を吐ききり、また口から細く長く吐く⇒鼻から息を吸い、苦しくない程度に吸いきる⇒呼吸を数回繰り返し、深い呼吸を安定させる⇒数えながら呼吸に集中する⇒数え終わったら、自然な呼吸に戻して観察する

数息観は、インドの瑜伽(ヨガ)の行法として古くから行われており、仏教にも取り入れられました。

 


 

執事さんの解説付きで寺内拝観。

※襖絵等撮影禁止です。取材のため許可を得て撮影してますが、わからないことは必ずお寺の方に尋ねてください。

狩野派の襖絵や心落ち着く庭園。自分と向き合う場所がここにあります。

 

 

以上、体験所要時間:約90分

 

 

【実相院門跡】

実相院はもと天台宗寺門派の単立寺院。石積を土台とした白い築地塀に、石段の上の四脚門が目に映ります。右脚に掲げられた「実相院門跡」の額、正面の車寄せの造作など、さまざまに古雅を感じさせられます。ご本尊は鎌倉時代に作られたといわれる不動明王。寛喜元年(1229)、近衛基通の孫・静基(じょうき)上人を開基とし、紫野(京都市北区)の創建されました。その後、五辻通小川に移転しましたが、応仁の乱(1467~77)が激しくなると、当時管理していた岩倉に移ります。その後、義周法親王が門跡となった時、京都御所から大宮御所「承秋門院の旧宮殿」の一部が下賜されました。それらが、正面の門「四脚門」、玄関横の「御車寄」、建物中の「客殿」です。当時ここで、後水尾天皇や東福門院たちがしばしば岩倉へ御幸し、格式高い家柄の人々が集い、和歌の会や、お茶会など開いていました。また上段の間など各室には、江戸中期に活躍した狩野永敬をはじめ狩野派の襖絵が巡らされ、現存する数少ない女院御所です。

 

【Otonamiとは】

”大人のための非日常体験”に出会える予約サイト。「日本の知られざる魅力や本当に価値のあるものを、もっとたくさんの方に届けたい」という想いから、様々なジャンルのハイエンドな感動体験をラインナップ。ワンランク上を行く、特別な場所で過ごすとっておきの時間を提供。Otonami(おとなみ)の名前は、”大人のたしなみ”に由来します。

公式サイト ➤ https://otonami.jp/

 

京都「実相院門跡」皇室ゆかりの寺院で非公開エリアを執事と巡る特別拝観ツアー ‐行座・喫茶付き‐

 

   https://otonami.jp/experiences/jissoin