11月17日(日)、華道家元池坊(京都市中京区)にて「Ikenobo 花の甲子園 2024」が開催され、全国から予選大会を勝ち抜いた13チーム(13校)が、日頃の練習で練磨した腕前を競いました。大会は今年で16年目となります。
チームは各学校より3名ずつが参加。花器は各自が持参。いける花材は当日スタートまで伏せられていますが、各チーム、同じ花材で力を合わせていけていきます。
今回の大会テーマは”青春”
いけこみ時間は30分(1人10分 × 3人)で、花ばさみをバトンとしたリレー形式で、大会が用意した花材(15種類)を用います。
いけ終わると次に持ち時間3分以内で作品に込めた想いをプレゼンテーションして競います。
開会では、大会アンバサダーの漫才師ミキとNMB48の塩月希依音とともに、大会恒例の「フラワーファイト」の掛け声。
いよいよ大会が幕を開けます。
大会アンバサダーのNMB48の塩月希依音さんも華道を習い始めて3年目。
自身の作品も公開し、「高等科皆伝」の免状が授与されました。
今大会での審査が終わり、入賞者は次の通りとなりました。
優 勝:岐阜県立岐阜商業高等学校「花ふふむ」
準優勝:秋田県立横手城南高等学校「花こまち」
3 位:茨城県立取手第二高等学校「風船葛」
岐阜県立岐阜商業高等学校
後藤瑞歩さん(17) 主将
大西明美加さん(17)
木方優理奈さん(17)
3人とも高校に入って初めて華道を習ったそうです。
「作品テーマは”進め青春”。チーム名の花ふふむは、古く草木の芽や花がつぼみの状態である、若いという意味で使われました。今は夢に向かって努力するという言葉として使っています。サンゴミズキを構成の主体として使いました。のびやかに見えるよう斜めの構成にして全体を少し前のめりにしていきました。真ん中のトルコキキョウは主人公の私たち。前後に配置することで今にも飛び出しそうな躍動感を演出しました。水面を大きくとることで、若さと生命力の象徴である水をたっぷり見せました。みずみずしい若葉が季節とともに枯れ落ちるように、人生の中の若葉も永遠ではありません。理想が夢いっぱいの若葉ですが、現実にはまた、将来のヴィジョンがなく不安でいっぱいの私もいます。だからこそ、仲間と語り合った教室、部活帰りに見た夕陽。その一瞬を忘れません。私たちは全ての経験を軸にして、生命を輝かせ、このお花のように未来に突き進みます。」