大阪の夏の風物詩、大阪天満宮の天神祭本宮が、25日、約3000人が参加して氏地を行列が練り歩きました。
陸渡御は、神さまに氏地の平安をご覧いただこうと、氏子たちがお供の行列を組んだのが陸渡御・船渡御の始まりです。陸渡御行列の中心は、神霊を奉安する御鳳輦ですが、この前後を神輿、神具、旗、鉾などが供奉して氏地を巡回し、天神橋北詰めの乗船場まで進みます。
かつての氏地各町では、地車(だんじり)を曳いて神さまの渡御を悦びましたが、安永9年(1780)には84輛もの地車が宮入利した記録があります。
【先行行列】音楽隊(北稜中学校・桜和高等学校の皆さん)
先行行列として第1陣の前に地元中高生による吹奏楽でスタート。
【第一陣】
猿田彦
馬にまたがった天狗に面の猿田彦が、渡御列を先導します。
神鉾
鉾流神事で主役を務めた神童は、この講に属します。
地車
地車囃子や龍おどりとともに、ダイナミックな渡御で魅せます。
舁きだんじり
地車同様、天満市場の皆さまで、本年より陸渡御に参加しました。
猩々山車
御神酒講は酒造販売業者の参加する講、猩々山車に奉仕しています。
獅子舞
大型の獅子頭を見事に操りながら華麗な舞を披露してくれる獅子舞の一団は、幼い子供たちから大人まで500人近い大所帯。獅子は一見おどろおどろしいけれど、ユーモラスな表情も垣間見せてくれます。獅子舞に連なって小さな傘をかざして踊る「傘踊り」と、小さな竹片を鳴らして踊る「四つ竹」も、なかなかの風情。親子二代で踊子をつとめている方も多いそうです。
采女
被衣(かずき)の乙女たちが奉仕。
稚児
21世紀の祭りを支えるかわいい人材です。
文庫
出版業者を中心とした御文庫講も参加。
菅公お手持ちの御本をお運びします。
牛曳童児
旧此花町の氏子有志が集まった福梅講は、牛曳童児で参加します。
錦旗
御旗講は大正9年から参加する、料理飲食店組合員たちです。
【第二陣】
総奉行
実行委員長(協賛会副会長)
大真榊
榊講のご奉仕によって、大真榊を捧持して参加します。
御羽車
これもお神輿のひとつです。神様が乗られます。
御太刀
旧大工町の氏子有志による丑日講が供奉。菅公の御太刀を捧持して参加します。
御菅蓋
雨儀用の御葢(雨傘)です。
御鳳輦
目にも鮮やかな鳳の飾りが目印の豪華な御鳳輦。菅原道真公の御神霊を奉安した神輿で渡御の中心的存在です。
瑞枝童児
前日の鉾流神事を務めた神童です。
斎王(宮司)
大阪天満宮宮司です。
【第三陣】
鳳神輿
菅南連合という8つの町内会で組織される鳳講。勇壮華麗に練り歩きます。
玉神輿
中央市場の玉神輿講、両神輿がライバル剝き出しに、威勢よく迫力満点に舞い上げます。