祇園祭前祭の宵山の期間(14日~16日)、長江家住宅(下京区)では屏風祭が催されています。
屏風祭とは、祇園祭の宵山期間中、山鉾町にある旧家・老舗がそれぞれ所蔵する美術品、調度品などを飾り、公開します。よく屏風が飾られるのでこの名で呼ばれるそうですが、他にも着物や武具、日用の調度品などさまざま飾られる場合もあります。これら豪華なしつらえなどを通して、祇園祭を支えてきた町衆の暮らしぶりと長く受け継がれてきた町屋文化を垣間見ていただきたいと思います。
長江家は19世紀前半から呉服屋を営み、現在の主屋は1868年以降に建てられ、2005年4月に、主屋北棟(内装省く)、主屋南棟、化粧部屋、離れ屋敷、土蔵2棟の計6棟が「京都市指定有形文化財」に指定され、現在、不動産業「フージャースグループ」が所有し、調度品などは立命館大学が所蔵しています。
普段は保全のため一般公開は行っていませんが、祇園祭前祭の宵山期間に長江家旧蔵品を産学連携した屏風祭を行い、一般公開しています。
長江家住宅の今年のテーマは「平安文学」。
「源氏物語図屏風」(昭和初期)や「琴棋書画之図屏風」(江戸後期)、掛け軸など飾られると共に、デジタル画像の作品紹介もあります。
日時:2024年7月14日(日)~16日(火)
時間::10:00~19:00(16日は20:00まで)
見学料:一般1,000円、小中学生300円
場所:長江家住宅 主屋南棟
(京都市下京区新町通仏光寺上ル394)※船鉾の前・西側