2月10日(土)~5月6日(月・祝)、大阪中之島美術館で「モネ 連作の情景」がいよいよ開催されるにあたって、前日の内覧会で展覧会ナビゲーターを務める芳根京子さんが展覧会への想いを語りました。
ー芳根さんはドラマで長く大阪へ滞在されたこともありますが、久しぶりの大阪はどうですか?
お仕事でもそうですが、プライベートでも結構大阪に来ているので「ただいま」って感じですね。お邪魔します。
ーここ大阪中之島美術館は開館2周年を迎えます。美術館の雰囲気などはいかがですか?
とてもきれいですし、天井も高くて空間も広くて、すごく心地のよい空間で作品を観ることができて、すごく素敵な美術館だなと思いました。
ーモネの代表作「睡蓮」の前にお立ちいただきました。改めてご覧になってこの作品はいかがですか?
この空間が本当に贅沢だなと思いまして、東京展から5作品、この「睡蓮」の作品だけでも増えたというように聞いています。ここでぜひ、この日本でいまモネ展が開催されている、ここでしか観れない、ここの空間を感じにきていただきたいなあと本当に本当に思います。
ー芳根さんは昨年、実際この睡蓮が描かれたジヴェルニーのモネの家に行かれたんですよね。行ってみていかがでしたか。
やっぱりモネが日本が好きだったということもあって、すごく派手ではないんですけど、「静の美」といいますか、日本の庭園みたいな印象があったので、何か日本人として誇らしく思いました。
本当に素敵だったので、このあとプライベートでも高知県北山村にあるモネの庭に行ったんです。普通、日本に住んでいたらまず高知に行ってからフランスに行く方も多いのかなと思うので、なんかフランスから高知のほうに行く、これもなんという贅沢な人生なんだと思いました。
ー芳根さんはこの1年、モネを堪能されてますね。
この1年、モネ尽くしの年となりました。
ー大阪展はさらに12点もの作品を加えた展示となっています。実際に大阪展をご覧になっていかがでしたか?
東京にもあった作品も多いんですけど、空間とか、光だったりとか、風の色が違うだけでこんなにも印象が違うんだと思う作品もたくさんあるので、東京・上野に観に行ったよという方も本当に機会があれば大阪の方にもぜひ、新しい12点の作品も増えましたし、観ていただきたいなと思います。
ーそして芳根さんは、今回、音声ガイドを務めてくださいました。どういったところが難しかったですか?
今回音声ガイドをはじめて挑戦させていただいたんですが、やはり主役は作品なので、どうしたら邪魔にならず、知識というか、補足の情報というか、そういうのもお伝えできるかなと、とにかく邪魔にならないようにということを心掛けて声を収録させていただきました。
ー芳根さんが感じたモネの魅力はどういうところでしょうか?
もちろん光や色彩も本当に美しいと思うんですけども、そんなわけないのに何か香りを感じるというか、なにか作品によってそこの空気が違う感じがして、何か引き込まれるような感じが、目だけでなく五感で楽しめる作品の画家だなというのをすごく感
じています。それがすごく魅力かなと思います。
ー最後にこの展覧会へ来場される皆様へメッセージをお願いします。
東京の方でも展覧会を終えたのですけれども、やっぱりたくさんの方から生で観ないとわからない魅力があるというお言葉だったりとか、本当に知識がなくても、アートに触れたことがなくても本当に楽しかった、美術館にこれからも行ってみようと思いますという声をいただいたりとか、なにか今回モネ展に携わらせていただいてすごくうれしく感じました。
私も絵心のないアート初心者だったんですけど、いまはすごくモネの魅力に魅了されています。ぜひ、この大阪で最後になるので先ほども言いましたけれども、東京に行った方もぜひ観に来ていただきたいなと思いますし、まだ来ていない方は本当に大阪がラストチャンスとなりますので、ぜひたくさんの方に来ていただけたらうれしいなと思います。
喜びだったりとか、感動を一緒に共有できたらうれしいなと思いますので、ぜひ足を運んでいただけたらなと思います。
会期は5月6日(月・休)まで
大阪中之島美術館
公式ホームページ:https://www.monet2023.jp