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「モネ 連作の情景」大阪展 開幕


《睡蓮の池》1918年頃、ジヴェルニー 油彩 カンヴァス 131.0×197.0cm ハッソ・プラットナー・コレクション Hasso Plattner Collection
《睡蓮の池》1918年頃、ジヴェルニー 油彩 カンヴァス 131.0×197.0cm ハッソ・プラットナー・コレクション Hasso Plattner Collection

 

展覧会ナビゲーターの芳根京子さんとモネの「睡蓮」

 

芳根京子さんのコメントはこちら!

 

 


 

2024年2月10日(土)~5月6日(月・休)の期間、大阪中之島美術館にて「モネ  連作の情景」が開催されます。

印象派の代表的な画家のひとり、クロード・モネ(1840‐1926)。

自然の光と色彩に対する並み外れた感覚で、柔らかい色使いとあたたかい光の表現を得意とし、自然の息遣いが感じられる作品を数多く残しました。

本展では、国内外のモネの代表作約70点(出展作品が一部変更になります)が一堂に会し、モネの代名詞として日本でも広く親しまれている〈積みわら〉〈睡蓮〉などをモティーフとした「連作」に焦点を当てながら、異なる天候、異なる時間、異なる季節を通して一瞬の表情や風の動き、時の移り変わりをカンヴァスに写し取り、自然とたゆまぬ対話を続けた画家・モネの生涯を回顧する展覧会です。

また、サロン〈官展〉を離れ、印象派の旗手として始めるきっかけとなった、日本初公開となる人物画の大作《昼食》を中心に、印象派以前の作品も紹介しつつ、モネの革新的な表現手法の一つである「連作」に至る過程を追っていきます。

今年は印象派が誕生してから150年の節目となります。壮大なモネ芸術の世界をぜひご堪能ください。

 

 

SECTION 1 では印象派以前のモネを紹介

 

大作《昼食》(日本初公開)を中心に、オランダで描いた風景画など初期作品を紹介。

 

《ルーブル河岸》1867年頃、パリ 油彩 カンヴァス 65.1×92.6㎝ デン・ハーグ美術館 © Kunstmuseum Den Haag
《ルーブル河岸》1867年頃、パリ 油彩 カンヴァス 65.1×92.6㎝ デン・ハーグ美術館 © Kunstmuseum Den Haag
《昼食》1868‐69年、エトルタ 油彩、カンヴァス 231.5×151.5cm シュテーデル美術館 © Städel Museum,Frankfurt am Main
《昼食》1868‐69年、エトルタ 油彩、カンヴァス 231.5×151.5cm シュテーデル美術館 © Städel Museum,Frankfurt am Main

SECTION 3 ではテーマへの集中を紹介

 

モネは何度も同じ場所を訪れ、対象が季節や天候、時刻によって絶え間なく変化する様子を描き留めた。

 

【左】《ラ・マンヌポルト(エトルタ)》(日本初公開)1883年 油彩、エトルタ カンヴァス 65.4×81.3cm メトロポリタン美術館 Image copyright © The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY. Bequest of William Church Osborn, 1951 (51.30.5)

【右】《エトルタのラ・マンヌポルト》1886年 油彩、エトルタ カンヴァス 81.3×65.4cm メトロポリタン美術館 Image copyright © The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY. Bequest of Lillie P. Bliss, 1931 (31.67.11)

 

 

SECTION 4では連作の画家、モネを紹介

 

 

1880年代中頃から描き始めて「連作」へと結実した〈積みわら〉のほか、様々なテーマで描いた「連作」を展示

 

【左】《ジヴェルニーの積みわら》1884年、ジヴェルニー 油彩 カンヴァス 66.1×81.3cm  ポーラ美術館 Pola Museum of Art

【中央】《積みわら》1885年、ジヴェルニー 油彩 カンヴァス 65.2×81.5cm 大原美術館 Ohara Museum of Art, Kurashiki

【右】《積みわら、雪の効果》1891年、ジヴェルニー 油彩 カンヴァス 65.0×92.0cm スコットランド・ナショナル・ギャラリー、エディンバラ National Galleries of Scotland, Edinburgh

 

【左】《チャリング・クロス橋、テムズ川》1903年、ロンドン 油彩 カンヴァス 73.4×100.3cm リヨン美術館 Image © Lyon MBA,Photo Alain Basset,B 1725

【右】《テムズ川のチャリング・クロス橋》1903年、ロンドン 油彩 カンヴァス 73.0×100.0cm 吉野石膏コレクション(山形美術館に寄託) Yoshino Gypsum Collection (Deposited at Yamagata Museum of Art) ※大阪展のみ

 

 

SECTION 5 では「睡蓮」とジヴェルニーの庭を紹介

 

後半生のモネがジヴェルニーで描いた村の様子や、モネが愛した庭のさまざまな情景を紹介

 

《睡蓮》1907年、ジヴェルニー 油彩 カンヴァス 100.0×81.0cm 和泉市久保惣記念美術館 Kuboso Memorial Museum of Arts, Izumi 会期:3月24日まで
《睡蓮》1907年、ジヴェルニー 油彩 カンヴァス 100.0×81.0cm 和泉市久保惣記念美術館 Kuboso Memorial Museum of Arts, Izumi 会期:3月24日まで
《睡蓮の池》1907年、ジヴェルニー 油彩 カンヴァス 100.6×73.5cm 石橋財団アーティゾン美術館 Artizon Museum, Ishibashi Foundation ※大阪展のみ
《睡蓮の池》1907年、ジヴェルニー 油彩 カンヴァス 100.6×73.5cm 石橋財団アーティゾン美術館 Artizon Museum, Ishibashi Foundation ※大阪展のみ

 

青年期、そして「印象派の創始者」がら「現代美術の祖」と称され、巨匠の名声を得た最晩年に至るまで、制作に精力した1860年代から1920年代までのモネの生涯を扱う本展は、文字通り「100%モネ」の展覧会であるとともに、1枚のカンヴァスに構成された色と色彩の調和、「連作」の時の移ろいの光の変化を、視覚で肌で感じられる心揺さぶられる内容です。

今回の展示作品は、東京展より12点の作品が加わり、日本18館、海外33館11ヵ国(アイルランド・アメリカ・イギリス・イスラエル・オランダ・スイス・デンマーク・ドイツ・ハンガリー・フランス・モナコ)の作品が来日。

光や色彩の表現、伸びやかな筆使い、幸福感溢れる空間、ぜひラストチャンスとなる大阪展で、100%モネの作品を堪能していただきたいと思います。

 


 

【講演会】

 

1. 「モネ ジヴェルニーの庭と食卓」

2024年3月9日(土)林綾野(キュレーター・アートキッチン代表)

2. 「モネの魅力、〈連作〉の謎」

2024年3月24日(日)島田紀夫(実践女子大学名誉教授・日本側監修

3. 「モネのジャポニスム」

2024年4月20日(土)小川知子(大阪中之島美術館 研究副主幹)

※1~3いずれも14:00~15:30(開場13:30)

※会場は大阪中之島美術館 1階ホール

※定員:150名(先着順、申し込み不要)※聴講無料、ただし観覧券(半券可)が必要。

 


 

 

【展覧会概要】

 

 

■企画展名:モネ 連作の情景 Claude Monet : Journey to Series Paintings

■会  期:2024年2月10⽇(土)~5月6⽇(月・休)

■開館時間:10:00~18:00 ※最終入館は 17:30まで

■休  館:月曜日(2月12日、4月1日、15日、22日、29日、5月6日は開館)

■会  場:大阪中之島美術館 5階展示室 [〒530‐0005  大阪市北区中之島4‐3‐1 ]

■主  催:大阪中之島美術館、関西テレビ放送、産経新聞社

■後  援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、大阪市教育委員会、堺市教育委員会、

      (公財)大阪観光局、山陰中央テレビジョン放送、岡山放送、テレビ新広島、テレビ愛媛、

        高知さんさんテレビ、テレビ西日本、ラジオ大阪、FM802、FM COCOLO

■企  画:ハタインターナショナル

■特別協賛:にしたんクリニック

■協  賛:第一生命グループ、NISSHA

■協  力:KLMオランダ航空、日本航空、ルフトハンザ カーゴ AG、ルフトハンザ ドイツ航空、ヤマト運輸

■監  修:ベンノ・テンペル(デン・ハーグ美術館館長)

■監修協力:マイケル・クラーク(スコットランド・ナショナル・ギャラリー前館長)

■日本側監修:島田紀夫(実践女子大学名誉教授)

■料   金: 一般 2,500(2,300)円、高大⽣ 1,500(1,300)円 、小中⽣ 500(300)円    

        *展示室が混雑した場合は、入場制限や整理券を配布する場合があります。

        *未就学児は無料。( )内は20名以上の団体料金。

        *障がい者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は当日料金の半額(要証明)。

           ご来場当日、2階のチケットカウンターでお申し出ください。(事前予約不要)

        *本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要です。

        *団体鑑賞をご希望の場合は、事前に大阪中之島美術館公式ホームページから、団体受付フォームにて

         お問い合わせください。

        *学校団体の場合はご来場の4週間前までに大阪中之島美術館公式ホームページ学校団体見学のご案内

         からお申し込みください。

        *災害などにより臨時で休館となる場合があります。

 

 

■お問合せ:  06‐4301-7285 (大阪市総合コールセンター)  受付時間 8:00~20:00(年中無休)

■展覧会公式サイト:https://www.monet2023.jp/

■関西テレビイベントサイト:https://www.ktv.jp/event/monet2024


 

【展覧会オリジナルグッズ】

 

本展を記念して「PEANUTS meets Monet」のスペシャルコラボ

 

睡蓮の葉に乗るスヌーピーとウッドストックなど様々なグッズが登場!