1月12日、京都市の蓮華王院 三十三間堂(京都市東山区三十三間堂廻り)で第74回目となる新春恒例の「三十三間堂大的全国大会(通し矢)」が開催され、晴れ着に袴姿で全国から約1,700名の二十歳の新成人らが集まり、腕を競った。
射場に一列に並んだ参加者は、60m先の直径1mの大的に向かい、次々と矢を放った。
通し矢の由来は、鎌倉時代保元年間に始まったとされ、江戸時代になって、徳川三代家光が武士に奨励してから盛んになった。一昼夜(24時間)でお堂の軒下を端から端まで(120m)何本の矢が通ったかを競うものであった。最高記録は1686年の紀州藩士の和佐大八郎が総矢13,053本中8,133本を通したものであるという。
今年度は今までの北から南に向かって矢を射るのではなく、江戸時代の古の形に戻し、南から北の的へと矢を放つ形となった。
●競技方法
参加者全員が一手奉射し(2本ずつ引く)、皆中者(2本とも当たった者)より決勝戦を行い、決勝は的を小さく(新成人79cm)して射詰め(的中を続けた者)が優勝となる。新成人の参加資格は初段以上。